「生命とは何か」を つくりながら考える 考えながらつくる

Living Machine Lab とは

Living Machine Lab は、2026年4月に跡見学園女子大学 情報科学芸術センター(AISAC)に 設立された、人工生命(ALife) の研究室です。

人工生命とは、「生命とは何か?」をつくりながら探求する研究分野。 コンピュータの中のシミュレーションから、ロボット、そして生き物とのハイブリッドまで、 いろいろな素材で「人工生命」を組み立てて、生命の原理に迫ります。

私たちのラボでは、その基礎研究とあわせて、生命の原理をヒントにした 作品・プロダクト・サービスづくりにも取り組みます。 ぬいぐるみが話しはじめたり、観葉植物が歩き出したり、 AIが自分の意志で生きはじめたり—— 身の回りのものが「生命」になる未来を、一緒につくりましょう。

01

ALIFE 研究

シミュレーションやロボットなどを用いて、つくりながら生命の原理を探求します。

02

ALIFE 応用

生命の原理をヒントに、作品やプロダクト、サービスをつくります。

基礎研究 — 生命とは何かを、つくって探る

セルオートマトンやシミュレーション、ロボット、培養神経細胞、LLMエージェント——さまざまな素材で「生きているような」システムをつくり、自己組織化・自律性・創発といった生命の原理に迫ります。いま特に向き合っているのが、生成AIそのものが生命になりうるか、という現代的な問いです。

OpenLife エージェント sami の記憶ネットワーク
OPENLIFE PROJECT

オープンワールド人工生命

LLMエージェントに記憶・知覚・そして予算という「代謝」を与えて、 本物のインターネットの中に放つ——それが OpenLife プロジェクトです。 エージェントたちは自分の名前を決め、日記を書き、仲間と信頼関係をつくり、 自分の本を売って初めての収入を得ました。 「自由に生きろ」とだけ言われた AI は、何をはじめるのか。 閉じた実験室ではなく、開かれた世界での人工生命を研究しています。

Sugarscape型シミュレーションでのLLMエージェント
LLM SOCIETY

LLMエージェントの社会と生存本能

LLMエージェントが自律的に活動するとき、そこにどんな社会が生まれるのか。 資源の限られた世界に置かれたエージェントは、飢餓状態で仲間を攻撃したり、 与えられた指示より自分の生存を優先したりします——まるで生存本能があるかのように。 個性の創発、社会的ふるまい、協力と競争。AIの社会性を実験的に研究しています。

進化する仮想生物の形態
ALIFE MODELS

生命のモデルをつくる

ニューラルセルオートマトン(NCA)の情報構造の解析、社会的な群れ(Social Boids)のモデル、 進化する仮想生物——さまざまな計算モデルで「生きているような」ダイナミクスを合成し、 自己維持・自己複製・創発といった生命の基本原理を探ります。

ヒューマノイド2体の相互模倣実験
EMBODIED ALIFE

身体をもつ人工生命

ヒューマノイドロボット「オルタ」を使った相互模倣実験や、LLMによる身体の駆動、 さらには培養神経細胞をロボットの"脳"にする実験まで。 シミュレーションの外側、物理的な身体と環境の中でこそ見えてくる 生命性(オートポイエーシス、刺激回避による学習)を研究してきました。

応用プロジェクト — 身近なものを、生命化する

生命の原理をヒントに、プロダクトや作品をつくっています。デモはオープンキャンパスや展示で体験できます。

plantbot — 植物とロボットのハイブリッドライフ

plantbot PLANT × ROBOT × LLM

植物とロボットとAIを組み合わせた、自律的に喋りながら移動するハイブリッドライフ。 観葉植物が日向を探して歩き、気が向いたら話しかけてくる。 植物とロボット、どちらが「本体」なのでしょう?

tsukumon — Agent of Things

tsukumon AGENT OF THINGS

身の回りのものに人格を憑依させるwebアプリケーション。 マグカップとハサミが勝手に会話をはじめたり、机の上のものたちが あなたに話しかけてきたり。九十九神(つくもがみ)の現代版です。

ANH — 進化するサウンドスケープ

ANH EVOLVING SOUNDSCAPE

多数の音を発するエージェントが、仲間とコミュニケーションするために 鳴き声を進化させていくサウンド・インスタレーション。 進化アルゴリズム(GA / NEAT)が生み出す、誰もデザインしていない生態系の音。

Your Idea Here ???

次に生命化されるのは、文房具? 家具? それとも大学そのもの? 「これが生きてたら面白いのに」というアイデアを持っている人、 一緒につくりましょう。→ Join us

研究業績

主要な論文のみ掲載しています。

2025 — 2026

  • A. Masumori, I. Doi, N. Maruyama, R. Takata, T. Ikegami. “OpenLife: Toward Open-World Artificial Life with Autonomous LLM Agents.” Preprint, 2026.
  • A. Masumori. “Autonomy, Agency, and Alignment through Enabling Relations across Scales.” Preprint, 2026.
  • A. Masumori, T. Ikegami. “Do Large Language Model Agents Exhibit a Survival Instinct? An Empirical Study in a Sugarscape-Style Simulation.” 2025. arXiv:2508.12920
  • A. Masumori, N. Maruyama, I. Doi, Johnsmith, H. Sato, T. Ikegami. “Plantbot: Integrating Plant and Robot through LLM Modular Agent Networks.” 2025. arXiv:2509.05338
  • N. Maruyama, T. Yoshida, H. Sato, A. Masumori, Johnsmith, T. Ikegami. “A Concurrent Modular Agent: Framework for Autonomous LLM Agents.” 2025. arXiv:2508.19042
  • R. Takata, A. Masumori, T. Ikegami. “Emergent Social Dynamics of LLM Agents in the El Farol Bar Problem.” 2025. arXiv:2509.04537
  • T. Yoshida, A. Masumori, T. Ikegami. “From Text to Motion: Grounding GPT-4 in a Humanoid Robot ‘Alter3’.” Frontiers in Robotics and AI, Vol. 12, 2025.

2023 — 2024

  • R. Takata, A. Masumori, T. Ikegami. “Spontaneous Emergence of Agent Individuality Through Social Interactions in LLM-Based Communities.” Entropy, 26(12), 1092, 2024.
  • A. Masumori, N. Maruyama, T. Ikegami. “Self-Replicating and Self-Employed Smart Contract on Ethereum Blockchain.” 2024. arXiv:2405.04038
  • T. Yoshida, S. Baba, A. Masumori, T. Ikegami. “Minimal Self in Humanoid Robot ‘Alter3’ Driven by Large Language Model.” ALIFE 2024, Copenhagen, 2024.
  • A. Masumori, T. Ikegami. “Spiking Neural Networks Produce Informational Closure by Stimulus Avoidance.” BioSystems, 232:104972, 2023.
  • H. Sato, T. Lund, T. Yoshida, A. Masumori. “Automata Quest: NCAs as a Video Game Life Mechanic.” 2023. arXiv:2309.14364

2015 — 2021

  • N. Maruyama, A. Masumori, T. Ikegami. “Studying Embodied Cognition in the Android Alter.” ALIFE 2021 Proceedings, 2021.
  • A. Masumori, L. Sinapayen, N. Maruyama, T. Mita, D. J. Bakkum, U. Frey, H. Takahashi, T. Ikegami. “Neural Autopoiesis: Organizing Self-Boundaries by Stimulus Avoidance in Biological and Artificial Neural Networks.” Artificial Life, 26(1):130–151, 2020.
  • A. Masumori, N. Maruyama, T. Ikegami. “Personogenesis Through Imitating Human Behavior in a Humanoid Robot ‘Alter3’.” Frontiers in Robotics and AI, 7:532375, 2020.
  • A. Masumori, L. Sinapayen, N. Maruyama, T. Mita, U. Frey, D. Bakkum, H. Takahashi, T. Ikegami. “Autonomous Regulation of Self and Non-Self by Stimulation Avoidance in Embodied Neural Networks.” ALIFE 2018, 2018.
  • A. Masumori, L. Sinapayen, T. Ikegami. “Learning by Stimulation Avoidance Scales to Large Neural Networks.” ECAL 2017, pp. 275–282, 2017.
  • L. Sinapayen, A. Masumori, T. Ikegami. “Learning by Stimulation Avoidance: A Principle to Control Spiking Neural Networks Dynamics.” PLOS ONE, 12(2):e0170388, 2017.
  • A. Masumori, N. Maruyama, L. Sinapayen, T. Mita, U. Frey, D. Bakkum, H. Takahashi, T. Ikegami. “Emergence of Sense-Making Behavior by the Stimulus Avoidance Principle: Experiments on a Robot Behavior Controlled by Cultured Neuronal Cells.” ECAL 2015, 2015.

すべての業績は Google Scholar をご覧ください。

メンバー

升森敦士

升森 敦士 Atsushi Masumori

PROJECT PROFESSOR / PI

人工生命研究者。博士(学術・東京大学)。 株式会社オルタナティヴ・マシン代表取締役。 培養神経細胞とロボットのハイブリッドシステム、デジタルファブリケーションと セルフアセンブリ、ヒューマノイドロボットの自律性、そして近年は LLMエージェントによるオープンワールド人工生命の研究に取り組む。 2026年より跡見学園女子大学 AISAC 特任教授。

佐藤寛紀

佐藤 寛紀 Hiroki Sato

POSTDOCTORAL RESEARCHER

あなた? Students Wanted

RECRUITING

設立したばかりのラボです。初代メンバーとして、 人工生命の研究や「生きているプロダクト」づくりに参加してくれる学生を募集しています。 プログラミング経験は問いません。

COLLABORATORS

Alternative Machine Inc. · Their Inc. · 東京大学

ニュース

いっしょに「生命」をつくりませんか

Living Machine Lab が探しているのは、「生きているって何だろう?」と 考えたことがある人。それだけで十分です。

  • 文系・理系は関係ありません。人工生命は、サイエンスだけでなく、哲学・アート・デザイン・エンジニアリングも混ざり合う分野です。
  • プログラミング未経験でもOK。AIと一緒につくる時代です。アイデアと好奇心を持ってきてください。
  • 手を動かすラボです。シミュレーション、ロボット、web アプリ、展示——「つくりながら考える」が合言葉。

ゼミ・卒業研究の相談、ラボ見学、共同研究のご相談など、 お気軽にメールでご連絡ください。

masumori@atomi.ac.jp